半年に一度、中学からの友人達とランチに行く。
それぞれ結婚、子育て、海外転勤などがあり、ようやく自由な時間が取れるようになった。いつもお互いの近況報告が終わると中学高校時代の話になるのがお決まりだ。
そして最後には、必ず「よく親が許してくれたよね、自分の子供には絶対ダメって言うよね」と。
「子を持って知る親の恩」とはよく言ったもので、その当時は全く親に心配を掛けていることなど分かっていなかった。人はその立場に立たないとなかなかその人の心情は分からないものだ。
そして今、私は母親の介護に翻弄されている。今痛感しているのは、介護する人の気持ちだ。娘だから、息子だからもうちょっと見てあげればいいのに、と今までは思う時も正直あった。
しかし今は、今までの親子関係やケアマネジャーにも言えない事情があるのかもしれない、と考えるようになった。ケアマネジャーとしてはまだまだ未熟だが、これからも相手の立場に立って考えられる人になれればと思っている。