2020.11.19
スマートフォン向けのコミュニケーションアプリとしてほとんどの方に認知されている『LINE』。離れていてもいつでも連絡を取り合うことができ、電話やグループ通話、ビデオ通話機能等があり“コロナ禍でのつながりづくりの手段”としてもお手軽に活用されています。
ただ、地域で活動されている高齢の方の中には「スマホは持っているけど、LINEを使っていない…」や「LINEはしているけど、うまく使いこなせていない…」。そんな悩みを持っている人も少なくない、というお話がありました。
また、新型コロナウイルス感染症の影響により、様々な場面において“直接対面で”なにかを行うことが難しい、という状況も起きています。
この課題に対し、垂水区社会福祉協議会では『LINEに抵抗感があって、うまく活用できていない地域の活動者のみなさん』と『LINEを普段から利用して、慣れ親しんでいる大学生のみなさん』をマッチングし講座を実施する取組みを行いました♪
『LINEでつながり講座』と題されて開催されたこの講座は、既に地域で活動しているボランティアグループの方へお声掛けし、LINEの登録方法や便利な活用術を、神戸市外国語大学の学生ボランティアのサポートを受けながら、楽しく学んでいく、というものです。
講師・進行を務められたNPO法人ふぉーらいふの矢野さんが
「今日は私が先生ではありません!みなさんのお隣にいる大学生が先生なので、色々と聞いてみてください!」と声をかけると、あちこちからワイワイガヤガヤと大学生たちの“講座”がスタートしました。
「いんすとーる?ってなんですか?」
「持っている携帯の中に、LINEの機能を入れることですよ!」
「LINEグループはどうやって作るんですか?」
「まずは好きな名前でグループを立ち上げて…お友達を招待するんです!」
「本当に無料で電話できるんですか?」
「はい!データ通信を使うので気を付けてくださいね。よければ、どんなプランで契約しているか教えてくれますか?」
※飛沫・接触による感染を防ぐため、入口では検温とアルコール消毒、講座中はマスクとフェイスガードを着用しています
参加された方からは
「とても質問しやすく、分かりやすくて助かりました!ボランティアグループのメンバーでLINEグループを作って、早速みんなでやり取りをします♪」
「普段、家族に聞いたら面倒くさいと思われそうなことでも、今日来てくれた学生さんが優しく教えてくれたので、嬉しかったです」
といった声が挙がり、またサポートしてくれた学生ボランティアの方からも
「こんなことで喜んでもらえるんだ!と、ボランティアのハードルが下がりました」
「おじいちゃん、おばあちゃんと話してるみたいで楽しかった!またやりたいです!」
といった声をいただきました。
コロナ禍でもつながりを絶やさないために『SNSを活用しましょう!』という声はたくさん聞こえてきます。しかしながら『実際にどうやってSNSを活用していいのか分からない…』という地域の課題に対し、ステキな引き合わせによって今後解決の糸口が見つかっていくかもしれません。垂水区社協では、今後同様の取組みを幅広い地域ですすめていきたいと考えています。
引き続き“新しい地域福祉活動のカタチ”を目指して、神戸市・区社会福祉協議会では、地域のみなさんと一緒に、色々なことに取組んで参ります♪