2024.03.01
2月21日、神戸市内の福祉関係者を対象に、「障害者地域生活支援拠点 事例報告会」を開催しました。
第一部
平成31年度に神戸市が障害者地域生活支援拠点(以下、拠点)を整備し、神戸市社会福祉協議会では中央区、北区、長田区、須磨区、西区と現在5区で障害者地域生活支援拠点事業を運営しています。拠点では複合的な課題を抱える様々な障がい者に対し、いつまでも安心して安全に住み慣れた地域で暮らせるように、地域の方や福祉関係者のサービスなどを活用し包括的な支援を行ってきました。
「事例報告会」では、5つの拠点より実践事例の報告を行い、神戸女子大学 健康福祉学部 植戸貴子教授に講評いただきました。
実事例の報告を受け、ご参加いただいたみなさまには、改めて地域における拠点の役割を認識いただくとともに、今後、他機関とさらなる連携を深めていくためのきっかけとなる会となりました。
第二部
「依存症と共にいまをいきる」では、ゲストに株式会社山口達也 代表取締役 山口達也氏を招き、アルコール依存症を発症した自身の経験をもとに、周りに頼ることの大切さをお話いただきました。
依存症は自身が「底」を認識し、支援を受け入れない限り、なかなか向き合っていくことができないという実体験を元にした講演を受け、会場からは多数のご質問が寄せられました。人とつながり続けること、それを支えることの大切さを感じる会となりました。
講演後のX(旧Twitter)では、
『「頼るってカッコ悪い」と思っていた
とんだ勘違い
人を頼れるって格好いいですね』
と綴られています。
神戸市社会福祉協議会では、障がいのある方もない方も(障がいの有無に関わらず、誰もが)共に生きる社会を目指し、啓発活動やつながりづくりを支援しています。