2018.10.23
「全くゼロからの出発やったからねぇ。でも困ってる人を見たら助けたかったんですよ。」と語ってくださったのは、長田区房王寺町にある家事生活支援「房王寺さくら会」の横山会長です。
この地域は坂が多く、40年以上前に入居が始まった今や高齢化率の高い地域です。ちょっとしたゴミ出しや買い物にも苦労する方が多いなか、自分たちの街を安心して住み続けられる地域にするため、3年前に家事援助を中心とした住民同士の助け合いのため立ち上げたのが「房王寺さくら会」です。
「とにかく会に力をつけないと」といろんな助成金を活用。メンバーも少しずつ増え、今では29人のメンバーがゴミ出しや洗濯の支援から包丁研ぎまであらゆる家事援助を有料で行っています。また、家事援助だけでなく手芸やちぎり絵などの「生きがい教室」も行っています。
今回お邪魔したのはご近所の高齢者を対象とした給食会。今年6月から始めて今回で4回目となります。この日は54名の参加者が集まり、会場は満員。まず見て驚いたのが台所の小ささ。「これで50人前作るんですか?」と驚いて尋ねると、「朝7時半から仕込んでるからね」と女性スタッフはてきぱきと料理を作っていきます。できあがったのは見事な“ちらし寿司”。おひとりぐらしの方も多く、おしゃべりにも花が咲きます。おいしい食事のあとは脳トレゲームと合唱でたいへん盛り上がりました。
今では、あんしんすこやかセンターの紹介で区を超えて近隣の兵庫区の方にも家事援助の広がりを見せているそうで、高齢化が進むなかますますニーズが増えています。
さくら会のみなさん、これからも安心して住みよい街になるようがんばってください!
【お問い合わせ】房王寺さくら会 ☎642-1200 代表 横山さん