2019.12.06
【西区で活動しているボランティアさんの交流会「なないろの集い」が今年も開催されボランティアさん同士の“横のつながり”が深まりました。】
◎ボランティア交流会「なないろの集い」・・・・
神戸市西区で活動されている団体や個人のボランティアさんが実行委員会を結成。「なないろの集い」を開催するため企画から運営まで行い、毎年1回開催そして今年で5回目を迎えました。
今年は、例年よりも多く100名を越えるボランティアさんが集まって賑やかな雰囲気の中の開催となりました。実行委員会の代表の方は、「この“集い”がボランティアの垣根を越えて横のつながりを深める場になれば・・・」と熱い思いを語っておられました。
◎3部構成の内容
第1部 講演会:野橋 順子(NPO法人生活支援研修会 理事長)さんによる講演会
テーマ「限りない今を大切に生きる」
野橋さんが未熟児として産まれ、それにより脳性麻痺の障がいがある中、ご自身の幼少期から現在に至るまでの体験談をお話しされました。
子どものころから障がいがある為特別な目で見られ楽しい思い出はなかった。しかし、小学校では養護学校でなく一般の学校に行くことで、人と関わる上で多くの事を学んだこと。障がいがある為就職する難しさ、そしてあまりに密着しすぎた母親との関係での軋轢があった、しかし一人暮らしで自立した後は、母親との関係はちょうど良い“距離感”が生まれ関係が深まったこと。
産まれた時障がいのある自分が嫌で仕方なかった、母親にそのことで辛く当たったこともあったが、今は、母親に生んでくれてありがとう、そして今を大事に生きることが大切だと思っている。・・・・・と明るくお話をされました。そして、ボランティアさんに対しては、障がいがある為いろいろ支援をしてくれていつもありがたく思っています。しかし、時に自分でも出来ることで「いいですよ」と断った時は、気を悪くしないでください。また、介護者がいる場合は介護者でなく私(当事者)に話しかけてください。とボランティアさんへの感謝と思いを話されていました。
第2部 ヴァイオリンとピアノアンサンブル
福嶋 令奈(ヴァイオリン 宝塚歌劇オーケストラ楽団員)さん
黒田 麻友(第10回アールンピアノコンクール全国大学の部1位)さん による演奏
お二人はボランティアとしても神戸市内の高齢者施設等で活動されています。クラシックからポピュラーまで幅広いジャンルの音楽を演奏されました。会場の人達は、2人が奏でる楽器の演奏に聴き入っていました。最後は、会場の皆で「見上げてごらん夜の星を」を2人の演奏に合わせて歌いました。
第3部 ボランティア交流TIME
交流会は、事前に初めての顔ぶれになるようグループ分けして行われました。交流TIMEが始まると各自自己紹介をしながら、自分のボランティア活動の説明、ボランティアに対する思い、今の活動の現状などを熱く語っていました。グループの皆は、それぞれの話を真剣に聴き、ある時は頷いたり、また自分の意見を積極的に言うなどしていました。交流TIMEは、終了時間になっても話が尽きることなく盛り上がっていました。
実行委員会の皆様お疲れ様でした。このボランティア交流会「なないろの集い」がボランティアさんの“絆”を深め、今後の活動に役立つ機会になれば・・・と思いました。